介護士が不足している
更新日:2024/04/28
人口推移
2022年時点での大阪府の推計人口は879万491人です。男性が420万5,735人、女性が458万4,756人で、世帯数は420万450世帯です。大阪府は東京都と神奈川県に次いで人口が多い都市ですが、人口推移は年々減少しています。そのうち、約27%が65歳以上の高齢者で、人口でいうと239万575人になります。高齢化は年々進んでおり、今後もその流れは続くことが予想されます。2035年には介護サービス受給者の数が約62万5,000人まで増加する見込みです。
高齢者が増え続けている
こういった状況の中、介護士の数が不足していることが大きな懸念材料となっています。大阪府で働く介護士は2016年時点で約15万人、2020年時点で約18万人と、年々増加傾向にあります。しかし、それよりも早いペースで高齢者が増えているため、需要に対して介護士の数が足りていません。大阪府の介護士は全国的に見ても有効求人倍率が高く、多くの現場で人材確保が急がれている状況です。2025年には団塊世代が75歳以上の後期高齢者になるため、早急な対策が求められます。
以前から介護士が慢性的に不足していますが、その状況を打破するためにも様々な取り組みが進められています。介護資格の一部援助などを行っており、これから介護業界に挑戦する人にとっては働きやすい環境が整っています。
行われている取り組み
介護士不足を解決するために、政府はあらゆる取り組みを進めています。その取り組みの1つとして挙げられるのが、参入促進です。介護業界の魅力を発信し、新規参入者を増やそうという取り組みです。人々の記憶に残るような取り組みを実施し、特に若い人材の確保を目指しています。具体的には、イメージアップを目的にした動画配信や直筆メッセージの公開、介護士への感謝激励などを行っています。それと同時に、労働環境の整備や処遇改善も進めています。介護ロボットの導入や活用支援、ICT導入の支援事業などを積極的に行い、働きやすい環境作りに取り組んでいます。
もう1つ、政府が行っている取り組みとして挙げられるのが、資質の向上です。これは介護士のスキルアップや定着を目的にした活動です。地域合同研修の開催やリーダー養成、職員研修支援事業などによる人材育成に努めています。
まとめ
以上が、大阪府における介護士不足の現状と課題解決に向けて行われている取り組みです。介護士の求人数は比較的多く、働きやすい環境が整備されつつあります。これから介護業界に挑戦する人にとってはベストなタイミングといえるでしょう。